■癒しの聖地へ1 出雲出雲神代の物語が今も生きる八雲たつ出雲の国へ。 背後には中国山地の深い山並み、日本海との間には緑の島根半島が横たわる。 神々の物語を自然に受け入れ語り継ぐ出雲では神代の昔と変わらない悠久の時が流れている。 どこか懐かしい、日本の心の故郷へ。 神話が今も生きている古い土地と社を巡る。 出雲地方は、さまざまな伝説に彩られた土地だ。素戔嗚尊(すさのおのみこと)による「八岐大蛇(やまたのおろち)伝説」、大国主神(おおくにぬしのかみ)が傷ついた因幡の白兎を救ったという「因幡の白兎の民話」。 旧暦10月。全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。他の土地では神様が留守になることから、「神無月」の名称が使われている。逆に出雲では「神在月」と呼ばれる。 神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われる。 出雲はほんの少し歩いただけで古い古い社に出合う。どこも由緒ありげでひとつひとつ巡りたいのは山々だが、初めて出雲を訪れるなら、国津神(くにつかみ)の長、大国主大神の鎮まる出雲大社へ。入らずの森、八重山を背後に千木が天をつく厳かな空気は、いつの世も変わらない。古代から受け継がれる神の気は今も健在だ。さらに足を延ばすなら大国主大神の御子神がおわす海に面した美保神社や、素戔嗚尊を祀る山深い熊野大社へ。 神の結婚伝説で名高い八重垣神社で良縁を願い、半島最西端の日御碕(ひのみさき)神社では夕日を拝みたい。代々の神が活躍した舞台に立てば、きっと神代の物語がいきいきと生彩を帯びて感じられるはず。 出雲大社 結びの霊力にあふれた格式高い神社 出雲の国は、神の国、神話の国として知られています。その“出雲の国”には、今もなお古の神社がいたるところにあります。そして、その中心が「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」をおまつりする出雲大社(いづもおおやしろ)です。 大国主大神は、「だいこくさま」と慕われている神さまです。だいこくさまは、「天の下造らしし大神」ともいわれるように、私達の遠い遠い親達と喜びも悲しみも共にせられて、国土を開拓され、国づくり、村づくりに御苦心になり、農耕・漁業をすすめ、殖産の法をお教えになり、人々の生活の基礎を固めて下さいました。また、医薬の道をお始めになって、今もなお人々の病苦をお救いになる等、慈愛ある御心を寄せて下さったのです。だいこくさまは、救いの親神さまであると共に、すべてのものが「おのずから」の姿にあるように護って下さる親神です。 出雲大社ホームページ http://www.izumooyashiro.or.jp/ 美保神社 商売繁盛、海上安全を司るゑびすさまの総本社。 大国主命の妃神・三穂津姫命(みほつひめのみこと)と御子神であり国譲りを託された事代主神(ことしろぬしのみこと)を祀る。国譲りを決断した際に打った天逆手は手打ちの起源とされ、「ゑびすさま」としても親しまれる事代主神は、商売繁盛、海上安全の神としても崇敬される。全国有数のゑびす社の総本社。「ゑびすさまは鳴り物がお好き」という信仰から、楽器の奉納も多い。 稲穂と鯛を描いた「鯛守」 松江市美保関町美保関608 0852-73-0506 http://www.shinbutsu.jp/39.html 熊野大社 山間に鎮座する神々の国の一の宮 出雲國一之宮として知られる熊野大社は、松江市の中心から離れた山間の地に御鎮座される。御祭神は八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した伝説を持つ素戔嗚尊。 出雲大社とならぶ古社で出雲の国一の宮として崇拝されています。 毎年10月15日には出雲大社宮司が参向、出雲大社で用いる神聖な火を拝戴する鑽火祭(さんかさい)が奉仕されます 縁結びのお守り「御櫛」 島根県松江市八雲町熊野2451 0852ー54-0087 http://www.kumanotaisha.or.jp/ 八重垣神社 八岐大蛇退治で名高い素戔嗚尊と国の乙女の花とうたわれた稲田姫命の夫婦を主祭神とし、お二人の結婚神話によって縁結びの大神として知られるようになった神社。 境内の裏手には奥の院とされる神秘の森があり、稲田姫命が鏡の代わりに自分の姿をお映しになられたと伝えられる「鏡の池」では、神託の占い紙に硬貨を乗せ水面に浮かべる縁占いが人気。早く沈むほど良縁が訪れると言われている。 島根県松江市佐草町227 0852-21-1148 http://www.shinbutsu.jp/45.html 日御碕(ひのみさき)神社 下の宮「日没宮(ひしずみのみや)」に天照大神を、上の宮「神の宮」に素戔嗚尊をお祀りする。 島根半島の最西端に位置することから「日没宮」と言われ、華麗で荘厳な総権現造りの建物の向こうに沈む夕日の美しさは必見。 島根県出雲市大社町日御碕455 0853-54-5261 JR出雲市駅より日御碕行きバス終点下車。徒歩1分。 http://www.shinbutsu.jp/51.html 出雲観光ガイド【出雲観光協会公式ホームページ】 http://www.izumo-kankou.gr.jp/ 神々の国しまね スペシャルサイト http://shimane-shinwa.jp/ しまね観光ナビ/山陰 島根旅行(名所温泉交通グルメ他)の総合案内 http://kankou-shimane.com/ 島根県松江市美保関町 http://www.mihonoseki-kankou.jp/ 山陰観光【神々のふるさと山陰】島根県・鳥取県 旅のポータル・旅行レジャーガイド http://furusato.sanin.jp/ 出雲の文化 お気に入りの器を探しに。出雲の窯元巡り。 神の国、出雲のもうひとつの顔は、歴史ある陶芸の町。普段使いの暮らしの器をお土産にどうぞ。 出雲の風土に根ざした、穏やかな温もりのある器。 島根は素地となる土にも、来待石をはじめ釉薬の原料になる石も恵まれた器作りの盛んな土地として知られ、出雲だけでも40を超える窯元が存在しており、多くがいまも律儀なほどに、手仕事でもの作りが続けられている。 舩木窯 宍道湖の湖水を望む布志名の地で江戸期から続く民窯。その6代目にあたる舩木伸児さんは、伝統のうえに立ちながら個人作家として独自の意匠で自己の表現に取り組んでいる。 訪問は要予約 島根県松江市玉湯町布志名437 0852-62-0710 湯町窯 バーナード・リーチが湯町窯を訪れた事で生まれたとされている湯町窯の代名詞ともなっているエッグベーカー。名前の通り目玉焼きを作ったり、バーニャカウダーなどのソース、アヒージョなどを作るのにもぴったりです。 島根県松江市玉湯町湯町965 0852-62-0726 出西窯 (しゅっさいがま) 島根県出雲市斐川町出西3368 0853-72-0239 http://www.shussai.jp/ 出西窯|展示販売館「くらしの陶・無自性館」 古い米蔵を移築再生した出西窯の展示販売館。1 階西側のテラス風の開放的な空間では、出西窯の器でお茶をいただけるカフェスペースがあり、田園風景を眺めながら一服できる。 BEAMSでもお取り扱いがあります。 fennica(フェニカ)|ビームス公式通販サイト|BEAMS Online Shop http://shop.beams.co.jp/shop/fennica/
出雲の立ち寄りスポット 季節の風 蔵 今や希少。宍道湖の大粒シジミとベストオブ出雲の米を丼に。 島根県松江市東本町1-64 0852-21-2270 http://www.kaze-kura.jp/ 味皆美 ふじな亭 松江の殿様好みの鯛めし。 島根県松江市玉湯町布志名21-1 0852-62-0227 http://www.fujinatei.ico.bz/ 福吉 天然ものは香りも食感も違う。宍道湖で獲れる天然うなぎを。 島根県松江市秋鹿町328-7 0852-88-2028 大正庵 すっきり甘さ抑えめのつゆは地元の蕎麦好き御用達。 島根県出雲市大社町杵築南1399-4 0853-53-2454 日本料理 味処 おかや 湯気とともに磯の香りが漂う。出雲の冬の幸を凝縮した釜飯。 島根県出雲市平田町2390−3 0853-63-3167 浪花寿司 ホカホカ湯気たつ蒸し寿司は松江の冬には欠かせない。 島根県出雲市大社町杵築東大鳥居385 0853-53-0260 ふなつ 奥出雲で自ら栽培する殻ごとひいた香り高い蕎麦を。 島根県松江市外中原町117−6 0852-22-2361 來間屋生姜糖本舗 舌の上でほろほろと崩れ、上品な香り漂う生姜のお菓子。 島根県出雲市平田町774 0853-62-2115 http://syougatou-honpo.jp/ 來間屋生姜糖本舗 生姜糖・詰合せ 日本ぜんざい学会壱号店 神在祭の振舞餅「神在(じんざい)餅」がルーツ。ぜんざいの起源は出雲にあり。 島根県出雲市大社町杵築南775-11 0853-53-6031 http://www.zenzai-01.com/ 出雲の宿に泊まるなら。 はたご小田温泉 美しい海岸線を誇る出雲市の西端、多伎の地に大正11年開業した全7室の隠れ宿。 島根県出雲市多伎町小田川畔 0853-86-2016 http://www.odaonsen.jp/ 湯宿 草庵 風情ある宿は築100年を超える古民家を移築再生したもの。館内にはヨーロッパのアンティーク家具がしつらえられ、和と洋が違和感なく溶け合う。 島根県出雲市斐川町学頭1491(湯の川温泉) 0853-72-0226 http://www.yuyado-souan.jp/ 星野リゾート界 出雲 全室露天風呂付きでプライベート館を大切にした造り。宍道湖七珍、島根和牛など地元の食材を豊富に取り入れた食事も好評。 島根県松江市玉湯町玉造1237 050-3786-0099 http://kai-izumo.jp/ 大橋館 大橋館だけの風景。それは、水の都松江らしい大橋川と宍道湖の夕景、朝霧のかかる幻想的なしじみ漁の様子。いつまでも、心に残るどこか懐かしい忘れられない風景です。 島根県松江市末次本町40 0852-21-5168 http://www.ohashikan.jp/ 美保館 美保関の老舗旅館。国文化財指定の本館と定期的にリニューアルされた新館。眼前に は日本海越しに大山を一望する。海鮮会席、特に冬場の松葉がに料理、眺望絶佳の 温泉に定評がある。 島根県松江市美保関町美保関 0852-73-0111 http://www.mihokan.co.jp/
Hanako 特別編集 完全保存版 癒しの聖地 マガジンハウス 編 ISBN:9784838786794 定価:680円 (税込) 発売:2011/10/03 ■Hanako 特別編集 完全保存版 癒しの聖地。 ■癒しの聖地へ1 出雲 ■癒しの聖地へ2 奈良 ■癒しの聖地へ3 阿蘇・高千穂 |